2013年9月9日
税務調査の対象になる法人とは
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こんにちは。渋谷区恵比寿の税理士ライブラです。
半沢直樹…流行ってますね。。。
現在、金融庁検査で金融庁検査局主任検査官 黒崎 駿一と伊勢島ホテルを実質破綻先に分類するかしないかでごにょごにょやっている最中です。
今回の検査にあたり、金融庁は「何らかの基準」をもとに、伊勢島ホテルを調査対象に選定しているわけですが、法人の税務調査においても「何らかの基準」があります。
今回は、その「何らかの基準」についてまとめてみました。
(中には都市伝説的なものもあるかもしれませんが…)
財務数値関連(売上高)
決算書を経営分析をして粉飾をしていないか、具体的に事業概況書・内訳書をみて検討しています。
- 売上高が前年より急増している法人
- 売上高が前年より急減している法人
- 売上高の伸びに対して所得が低い法人
- 売上高の伸びは連年順調だが、所得の伸びは低調である法人
- 支店が増加しているが、売上高に反映されていない法人
- 売上高の伸びに比べて、売上原価の伸びが高い法人
- 売上高の伸びに比べて、原材料(仕入等)費の伸びが高い法人
- 売上高の伸びに比べて、外注(傭車)費の伸びが高い法人
- 売上高の伸びに比べて、人件費の伸びが高い法人
- 同規模法人に比べて、個人換算所得率が著しく低い法人
- 売上高の伸びは連年順調だが、欠損金の繰越がある法人
- 売上高と課税売上高の乖離が大きい法人
- 課税売上割合が著しく変動している法人
財務数値関連(その他)
- 控除対象仕入税額と推定控除対象仕入税額の乖離が大きい法人
- 免除見込事業者の多額還付がある法人
- みなし仕入率が変動している法人
- 売上総利益率の変動が大きい法人
- 同規模法人に比べて、売上総利益率が著しく低い法人
- 同族法人・グループ法人に、過去において大口不正がある法人
- 多額の特別損益が発生している(貸倒損失、固定資産売却損など)法人
- 建物・土地・備品・車両・船舶が増加している法人
- 財務諸表に異常な項目又は数値がある法人
- 赤字を出している法人
- 過去数年の決算数値に、著しいの凹凸が見受けられる法人
- 業界平均と比べて、数字に異常性が認めれる法人
- 同業他社と比べ売上が少ない・経費が多い法人
- 設備投資が多い法人
- 銀行借入金が多い法人
業界の特性
- 不正の多い業界に属している法人
- パチンコ業やその時代に儲かっている業種に属している法人
- 税務署により重点調査業種に指定されている法人
- 不正申告の割合が高い業種に属している法人
過去の税務調査との関係
- 設立してから1回も調査を受けていない法人
- 前回の調査から何年も税務調査を受けていない法人
- 前回の調査から3年ないし5年間、税務調査がない法人
- 前の税務調査で大きな修正が発生していた法人
- 過去に不正行為があった法人
- 【役員との関係】
- 代表取締役の役員報酬が高額であるが、欠損金の繰越がある法人
- 経営者からの借入金が、大幅に増加(減少)している法人
- 経営者個人の課税状況で異常が認めれる法人
不正関連
- 辞めた従業員、同業他社からのタレコミがある法人
- 不正をやっているという噂や資料がある法人
- 取引先の調査で不正が発見された法人
- 無申告者なのに、事業活動をかなりの程度やっている法人
他からばれる
- 金融機関の調査により選定された法人
- 別で税務調査を受けた会社と取引関係がある法人
その他
- 無申告者なのに、事業活動をかなりの程度やっている
- 顧問税理士がいない会社は税務署は完全に狙ってくる。
調査対象になりましたら、ちゃんと資料を揃えて、理路整然と納得のいく説明を出来るようにしたいものです。
以上 ライブラでした。
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